賃貸契約時に緊急連絡先に確認は入る？確認電話の内容やかけられるタイミングを解説

「賃貸を契約する際に緊急連絡先に確認は入るの？」
賃貸契約時に提出する緊急連絡先でこのようなお悩みを抱えていませんか？

あらかじめどちらかはっきりしていないと不安になってしまいますよね。
そこで本記事では、賃貸契約時に緊急連絡先に確認は入るのかについて詳しく紹介してきます。

賃貸契約時に緊急連絡先に確認は入る？

賃貸契約時には緊急連絡先に確認が入る場合と入らない場合があります。
確認が行われるかは利用する保証会社や管理会社によって変わり、行われる場合にも行われない場合にも事前の告知はないケースがほとんどです。

突然身に覚えのない会社から確認と称して電話がかかってくると緊急連絡先相手に不安を与えるため、登録する際は事前に電話がかかってくる可能性があると伝えておきましょう。

なお、電話は確認目的で行われ、緊急連絡先を任せた相手が電話口でどのような受け答えをしても基本的に審査結果に影響はありません。

確認の電話で聞かれる内容

確認電話がかかってきた場合、以下のような内容を確認されます。

電話で聞かれるのは全て確認であり、面接のような質問は一切されません。
契約書の緊急連絡先欄で嘘を記入していたり間違えがあったりすると、確認電話で気が付かれ再度提出し直しとなるので注意しましょう。

賃貸の緊急連絡先はいつ使用される？

賃貸の緊急連絡先は、主に以下のようなタイミングで使用されます。

日常的に使用されることは一切なく、必ず緊急時のみ使用されます。
緊急連絡先が使用される前には必ず契約者本人に連絡が届き、契約者本人から返信が来なかった場合に限り緊急連絡先へ連絡されます。

入居審査時

緊急連絡先は緊急時以外には使用されないと先述しましたが、例外として入居審査時にも使用される場合があります。

入居審査時に使用される理由は、提出された情報にミスが無いか、無断で他人の連絡先を記載していないかを確認するためです。

嘘を記入したり間違いがあったりすると、審査で行われる確認時に気付かれ修正を求められるので注意しましょう。
連絡先を任せる際は、あらかじめ確認の電話がくる可能性があると伝えておいてください。

災害発生時

緊急連絡先は基本的に災害発生時に使用されます。
災害発生時に緊急連絡先を使用する理由は、契約者の安否確認を行うためです。

災害発生時には契約者本人に最初に連絡が届きますが、対応できないと緊急連絡先まで連絡が回るので注意しましょう。

契約者との連絡が長期間とれない時

契約者本人が管理会社や大家さんから届いた連絡を無視し続けた場合にも、緊急連絡先は使用される場合があります。
連絡が長期間とれないと管理会社や大家さんからは契約者本人の安否状況がわからないからです。

無視しているとたくさんの人に迷惑がかかるため、些細な連絡であっても返信が必須と記載されているものは必ず期限内に返信しましょう。

緊急連絡先と保証人の違いは？

緊急連絡先と保証人は全く別の役割です。
具体的には、以下のような点に違いがあります。

	連帯保証人・保証人	緊急連絡先
役割	契約者本人が支払いを滞納した際に滞納分を支払う	有事の際に本人に代わって連絡を受ける
支払い責任	あり	なし
選べる相手	2～3親等以内の親族	可能な限り親族が好ましいが友人や知人でも可

連帯保証人・保証人には契約者が家賃を滞納した際に支払い責任があるのに対して、緊急連絡先には支払い責任がありません。

どちらも自分はなれず人に頼む必要がありますが、役割を勘違いしたまま頼んでしまうと相手に迷惑をかける可能性があるので注意しましょう。

緊急連絡先に選べる相手の条件は？

緊急連絡先に選べる相手の条件は、以下の通りです。

緊急連絡先は、原則3親等以内の親族に頼むルールがあり、頼める場合には親族に頼む必要があります。
頼みたい相手が複数人いる場合は、なるべく連絡がつきやすい相手を選びましょう。

緊急連絡先に相応しくない相手の特徴

以下のような特徴に当てはまる相手は緊急連絡先に相応しくありません。

緊急連絡先に登録すると有事の際に電話で連絡が届くため、電話を持っていない方や電話対応が苦手な方は選ぶべきではありません。

親族であっても上記の3つの特徴に当てはまる相手は選ばないでください。
なお、登録する際には相手の年齢と生年月日を記入する必要があるため、年齢を隠して未成年者を無理に登録はできません。

緊急連絡先を頼む相手がいない時はどうすべき？

親族にも友人にも頼めない場合には、以下の対処法を参考にしてください。

それぞれの対処法について解説します。

緊急連絡先代行業者を利用する

緊急連絡先を頼む相手がいない場合は、代行業者の利用をおすすめします。
代行業者とは、事情があり誰にも緊急連絡先を任せられない人から連絡先の代行依頼を請け負っているサービスです。

1年あたり1～2万円前後の費用で契約できるため、親族を頼れない場合は利用を検討してみましょう。
なお、代行業者の利用は違法ではありませんが、代行業者の連絡先を親族と偽って提出してはいけません。

自治体に相談する（生活保護受給中の場合）

生活保護を受給中の場合は、自治体に相談すると良いでしょう。
なぜなら生活保護を受給中であれば、担当ケースワーカーに対処をしてもらえる可能性があるからです。

自治体によって対応は異なるため相談してみなければ対処してもらえるかはわかりませんが、ほかの対処法は費用がかかるため、必ず最初にケースワーカーに相談してみましょう。

アリバイ会社を利用する

緊急連絡先を誰にも頼めない場合にはアリバイ会社の利用もおすすめです。
アリバイ会社とは、賃貸契約時に利用できる様々なサービスを展開している業者のことで、代行業者と同等の価格で緊急連絡先の代行を依頼できます。

代行業者を探す際は、アリバイ会社の利用も選択肢に入れてみてください。

緊急連絡先が不要な物件を探す

あまりおすすめではありませんが、代行業者を頼りたくない場合には緊急連絡先が不要な物件を探す方法でも対処できます。

おすすめできない理由は、緊急連絡先が不要な物件はほとんど存在しておらず見つかる可能性が低いからです。
見つかれば緊急連絡先不要物件を選ぶ程度の気持ちで探すのは良いですが、絶対に緊急連絡先が不要な物件しか選ばないと考えていると引っ越し先が見つからない事態に陥りかねないので注意しましょう。

賃貸契約に最適な緊急連絡先代行業者一覧

賃貸契約時に最適な緊急連絡先代行業者を紹介します。

日本アリバイ協会

提供しているサービス	緊急連絡先代行・在籍確認サービス・書類作成・保証人紹介
利用料金	女性1万6,500円、男性1万6,500円
対応速度	最短30分～
ホームページ	https://nihon-alibi-kyokai.jp/
電話番号	03-6452-4467

日本アリバイ協会は、親切丁寧・即日対応・全国対応が特徴のアリバイ会社です。
賃貸契約に利用できる様々なサービスを提供しており、緊急連絡先の代行依頼も受け付けています。

相談から最短30分でサービスの提供が受けられるため、急ぎの際に最適です。
相談は無料で何度でも行えるため、迷っている方は気軽に相談してみてください。

緊急連絡先代行ドットコム

提供しているサービス	緊急連絡先代行
利用料金	登録料5,500円、利用料1万3,200円
対応速度	記載なし
ホームページ	https://emergencycontactagency.com/
電話番号	050-3786-4910

緊急連絡先代行ドットコムは、賃貸契約や就職、入院など様々なシーンで利用できる緊急連絡先代行サービスです。

特徴は利用制限がない点で、身分証明書の提出ができれば国籍や年齢、性別問わず誰でも契約できます。
また、利用用途も設定されていないため、賃貸入居はもちろんほかの用途にも利用可能です。

全国緊急連絡先代行アローズ

提供しているサービス	緊急連絡先代行
利用料金	9,900円～2万7,500円
対応速度	最短30分～
ホームページ	http://a-4141.com/
電話番号	03-5939-8825

全国緊急連絡先代行アローズは、年中無休でいつでも最短30分のスピード対応を行っている代行サービスです。
特徴は、プランが3プランから選択できる点で、2万7,500円～のプランであれば連絡先相手の住所や氏名、生年月日を自由に設定できます。

なお、連絡先相手は男性しかおらず女性は選べません。

スターレント保証

提供しているサービス	緊急連絡先代行
利用料金	1名1万円、追加料金1万円、登録料1万円
対応速度	最短即日対応
ホームページ	http://www.starrent.jp/
電話番号	03-5843-8649

スターレント保証は、身寄りがない方向けに賃貸契約時の緊急連絡先を請け負っているサービスです。
特徴は、追加料金を支払うと同時に2名分の代行を依頼できる点で、賃貸契約時に2名以上の緊急連絡先が必要になる物件を選ぶ際に最適です。

なお、サービス名に保証とついていますが、保証サービスは終了しており、現在依頼できるのは緊急連絡先の代行のみとなっています。

賃貸の緊急連絡先についてよくある質問

最後に賃貸の緊急連絡先についてよくある質問をまとめて紹介します。
今回紹介するのは、以下の4つの質問です。

緊急連絡先で嘘をつくと見破られますか？

緊急連絡先は登録時に確認電話がかかってくる場合があるため、嘘をつくと見破られる可能性があります。
確実に見破られるとは断言できませんが、可能性がある以上は嘘をつかない方が良いと言えるでしょう。

嘘が見破られてしまうと、強制退去にされたり私文書偽造罪で裁判に発展したりする可能性があります。
嘘をつくのは簡単ですが、嘘をつくと仮に一度は欺けたとして、住み続けている間中噓が見破られるかもしれない不安に苛まれます。

頼れる人がいないのであれば緊急連絡先代行業者を利用し、嘘で対処するのはやめましょう。

緊急連絡先が原因で審査に落ちることはありますか？

基本的にはありません。
しかし例外として、審査が厳しい管理会社や保証会社利用時には落ちる場合があります。

緊急連絡先は支払い責任を負う立場ではないため、審査結果に考慮されない会社がほとんどですが、一部の会社では万が一に備えて緊急連絡先相手まで信用情報や収入状況のチェックを行います。

落ちる可能性は高くありませんが、可能性がある以上は滞納歴がある人を選ぶのは避けた方が良いと言えるでしょう。

勝手に緊急連絡先を登録したら気付かれますか？

知人や親族などの連絡先を把握している相手を、許可なく無断で緊急連絡先に登録した場合気付かれる可能性があります。
なぜなら、電話番号の確認時や有事の際には電話をかけられるからです。

相手の許可なく勝手に電話番号を登録する行為は犯罪ではありませんが、相手に気付かれた場合大きく信用を失う危険な行為です。

頼れる相手がいなかったとしても無断で他人の連絡先を登録するのはやめましょう。
無断で他人の連絡先を登録するくらいあれば、代行業者の利用をおすすめします。

緊急連絡先は同居人でもいいですか？

同居人がいる場合、同居人を緊急連絡先に選んでも問題ありません。
同居人が最も都合が良い場合は、同居人の許可を取って登録しましょう。

同居人を緊急連絡先に指定する場合、自分と住所が同じになるため、住所欄に同上と記載すると住所を省略できます。

電話番号は固定電話でも問題ありませんが、日中もかかってくる可能性がある以上携帯電話の番号の記入をおすすめします。

【まとめ】賃貸契約時に緊急連絡先に確認は入る？

本記事では、賃貸契約時に緊急連絡先に確認は入るのかについて紹介しました。
賃貸契約時に緊急連絡先に確認が入るかは、利用する管理会社や保証会社によって変わります。

あらかじめ確認を行うかは伝えてもらえないケースがほとんどのため、審査に申し込む時点で緊急連絡先相手に電話がかかってくる可能性について伝えておきましょう。

本記事が、賃貸契約時の緊急連絡先に不安を感じている方のお役に立てれば幸いです。